住宅ローンを変動にするか固定にするかの悩みどころは?
あなたが住宅ローンを借りるときの一番気になるところは、
―「どの銀行で借りるか」
ではなく、
―「変動金利か、固定金利か」
つまり、
―「総額いくら払うのか」
だと思います。
そこで、この記事を読んでいただくと、よりかんたんに変動か固定かを決められるようにお話したいと思います。
まず、それぞれの特徴をあげると、
変動金利
・固定金利に比べて金利が低い
・金利が変動する可能性がある
固定金利
・変動金利に比べて金利は高い
・金利は返済終了まで決まっている
ということが言えます。
変動金利と固定金利とどちらが得か、では解はでない!
変動か固定かを選ぶ際に基準にしがちなのは、「どちらが得か」ということだと思います。
しかし、それでは結論はでないし、後悔しかねません。変動にしていて金利が上がってしまえば、「・・・固定にしておけばよかった。」となり、金利があがらなければ「・・・変動にしておけばよかった。」となるからです。
では、どういった基準でえらべばよいのでしょうか。
変動と固定のリスクはだれが負うのか知っておこう
変動金利のリスクは、借り手側が負います。
固定金利のリスクは、貸し手側が負います。
住宅ローンの貸し借りで、貸主と借主どちらもが得をする、ということはありません。
なので、銀行からすれば、ゆくゆく金利が上がると見越している変動金利のほうを勧めてくるでしょう。
それならば、固定を選んでもよいと思います。
変動金利の金利がどうなるかは、結局どれも推測
フラット35のような全期間固定金利や、借りた時点で返済終了までの金利がわかる住宅ローンであれば、全部でいくら支払うのかを計算することは出来ます。
しかし、変動金利の場合は、住宅ローンを支払終わってみないと支払総額がわからないので、ローンの金利をあらかじめ予測することはできません。
つまり、借りる時点で住宅ローンの支払総額は計算できないのです。
なぜ、変動金利でのシミュレーションが多いのか
その理由はかんたんで、変動金利のほうでシミュレーションを出したほうが支払総額が安くなり、買ってもらいやすくなるからです。
変動と固定で金利が0.8%違うとしましょう。
そうすると、月々の支払額は、1万円違ってきます。
たとえば6万円台か7万円台なのか、後者になれば二の足を踏む人も少なくないでしょう。
なので、住宅ローンの返済額が高く見えても、固定金利を勧めてくる工務店のほうが良心的かもしれません。
悩んだから、ミックスプランや固定期間選択型住宅ローンを借りる
は絶対後悔する!
どっちつかずなプランは、絶対に後悔します。
こちら関しては、後日またブログでお話させていただきます。
変動金利住宅ローンのシミュレーションをする
先にもお話しました通り、変動金利住宅ローンの支払総額を正確に計算することは無理です。
そのため、将来の金利を「このくらいじゃないの?」と予測を立て、シミュレーションする必要があります。
金利についてはざっくりでいいので、
・いつ
・どこまで上がるのか
を設定していきます。
例えば、
・5年後(10年後)に+1%
・そこから10年後に+1%
で計算してみましょう。
ステップ1.住宅ローンシミュレーションサイトへ行く、住宅保証機構株式会社が運営している住宅ローンシミュレーションサイトへ行ってみましょう。
クリック! → “ 住宅ローンシミュレーション(住宅保証機構株式会社)”
このサイトは住宅ローンの比較、検討に便利なので、ブックマークしておくといいかもしれません。
ステップ2.返済額の計算画面へ進む
返済額の計算画面へと進みます。左上です。
ステップ3.住宅ローンの借入額を入力する
住宅ローンをいくら借りるのか、いくら借りてよいのか調べて、借入れしたい住宅ローンの金額を入力していきます。
ステップ4.返済方法を選ぶ
借入金額の入力が終わったら、返済方法を選びます。
ステップ5.住宅ローン金利タイプを選ぶ
ここでは、変動金利を選んでみましょう。
ステップ6.金利を入力
例えば、某地方銀行では頭金なしでも0.775%という商品があります。目安にしている銀行があるなら、そちらの商品を調べてみてください。
支払方法は、元利均等返済を選んでみましょう。(元利か元金かについては、後々のブログでお話しします。)
ステップ7.何年くらいその金利で推移するのか入力
ステップ8.残りの期間の金利も入力
住宅ローン、固定か、変動か決めるたったひとつの考え方
それは、借りた後も金利を気にするのかしないのか、ただそれだけです。
変動で返せなくなったら、借り換えをするのや、途中で固定に変えるのはお勧めしません。
こちらも、後々のブログでお話ししたいと思います。
返済額を少なくし、浮いたお金を運用する
変動金利のメリットは、なんといっても固定より最初の支払金額が低いことです。
金利が上がるのをびくびくして待つより、支払が安く済んで浮いたお金を運用する、これは積極的な解決のしかたとしてお勧めします。
次回は、変動金利と固定金利を後悔せずに選ぶポイントその2 と題してお話していきます。